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[危険物取扱者・乙4]危険物取扱者の制度

危険物乙4の危険物取扱者制度
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危険物取扱者とは(出題頻度☆☆☆)

危険物取扱者とは、危険物取扱者試験に合格し、都道府県知事から免状の交付を受けた人のことです。

危険物取扱者には甲、乙、丙の3種類があります。

製造所等での危険物の取り扱いは、危険物取扱者自身(甲、乙、丙)が行うか、危険物取扱者(甲、乙のみ)が立ち会って危険物取扱者以外の人が行わなければいけません。

危険物取扱者の免状の種類によって取り扱える危険物が違うので確認しましょう。

  取扱 立会い
甲種 第1類~6類のすべての類の危険物 すべての類の危険物
乙種 免状を取得した類の危険物 免状を取得した類の危険物
丙種 第4類の特定の危険物 できない
オツドク先生
オツドク先生

丙種の危険物取扱者は自分で作業することはできるけど、資格を持ってない人の立会いをすることはできないことに注意だよ!

危険物取扱者の免状について(出題頻度☆☆☆)

危険物取扱者の試験に合格したら、受験した都道府県の知事に免状を交付してもらうことで、危険物取扱者として働くことができます。

危険物取扱者の免状は都道府県の知事が発行しますが、その免状は全国で使うことができます。

免状の記載事項に下記のような変更があった場合、すぐに免状の書き換えを申請しなければなりません。

  • 氏名、本籍地の都道府県が変わった
  • 載っている写真を撮影した日から10年以上経過した

危険物取扱者の免状の手続きや申請先は下記の通りです。

手続き 申請先
交付 受験した都道府県の知事
書き換え

免状を交付した都道府県の知事

居住地の都道府県の知事

勤務地の都道府県の知事

再交付

免状を交付した都道府県の知事(失くした場合以外、免状を添えて申請する)

書き換えをした都道府県の知事

失くした免状を見つけたとき 再交付を受けた都道府県の知事に10日以内に提出する

危険物取扱者が消防法に違反しているとき、免状を交付した都道府県の知事は免状の返納を命じることができます。

また、都道府県知事は下記の場合、免状の交付を行わないこともできます。

  • 免状の返納を命じられてから1年が経過していない
  • 消防法に違反して罰金以上の刑を受け、その刑が終わってから2年が経過していない
オツドク先生
オツドク先生

消防法に違反して免状を返納すると、1年経たないと免状を交付してもらえないこともあるんだね。

講習の受講時期(出題頻度☆☆)

危険物の取り扱い作業をしている危険物取扱者は、甲種、乙種、丙種問わず、一定の時期に保安講習を受けなければいけません。

原則として危険物の取り扱いを始めてから1年以内に受け、それ以降最初の4月1日から3年以内ごとに受講します。

ただし、危険物の取り扱いを始めた日の過去2年以内に免状の交付をしている場合、免状の交付日以降、最初の4月1日から3年以内ごとに受講することもできます。

オツドク先生
オツドク先生

危険物取扱者の資格を持っているけど危険物の取り扱い作業をしていない人や、資格を持ってないけど立ち会ってもらって危険物の取り扱い作業をしている人は保安講習を受けなくてもいいよ!

危険物取扱者の役職(出題頻度☆☆☆)

危険物取扱者には役職があり、製造所等の所有者等が選任します。

・危険物保安監督者

危険物の取り扱い作業の保安に関する監督をする。

・危険物施設保安員

危険物保安監督者のもとで製造所等の保安業務の補佐を行う。

・危険物保安統括管理者

大量の第4類危険物を扱う事業所全般の危険物の保安に関する業務を統括管理する。

  資格 選任・解任の届出 必要な事業所
危険物保安監督者 甲種または乙種の危険物取扱者の実務経験6カ月以上 市町村長等 製造所、屋外タンク貯蔵所、給油取扱所、移送取扱所
危険物施設保安員 不要 不要 製造所、一般取扱所、移送取扱所
危険物保安統括管理者 不要 市町村長等
オツドク先生
オツドク先生

移動タンク貯蔵所(タンクローリー)には危険物保安監督者は必要ないよ!

タンクローリーは基本的に運転手が一人で危険物取扱者として作業するから必要ないんだね。

危険物施設について忘れた人は復習しておこう。

第5章 危険物に関する法令 1.危険物施設

オツドク先生
オツドク先生

危険物保安統括管理者は、大規模な事業所に複数の製造所等がある場合、複数の製造所等をまとめるために選任されるよ。

本試験で狙われるポイント

危険物取扱者の資格がなくても乙種、甲種の危険物取扱者の立ち合いがあれば作業できる。(丙種は立ち合いができない)

危険物の取り扱い作業をしている資格保有者は保安講習を受けなければならない。

危険物保安監督者は甲種か乙種の資格を持ち、実務経験が6カ月以上ある人だけ選任される。

危険物保安監督者と危険物保安統括管理者を選任・解任するときは市町村長等に届出をする。

危険物保安監督者が必要なのは製造所、屋外タンク貯蔵所、給油取扱所、移送取扱所の4つ。

危険物施設保安員と危険物保安統括管理者が必要なのは製造所、一般取扱所、移送取扱所の3つ。

練習問題

問題 危険物取扱者についての説明で次のうち誤っているものはどれか。

(1)指定数量未満でも、危険物取扱者以外の者は危険物の取り扱いを一人ですることはできない。

(2)乙種の危険物取扱者の立ち合いがあれば、その危険物取扱者が免状を取得した類の危険物であれば危険物取扱者以外の者でも危険物の取り扱い作業ができる。

(3)免状を失くした場合、免状を交付した都道府県の知事または書き換えをした都道府県の知事に申請すれば免状を再交付してもらえるが、失くした免状を発見した場合は再交付申請をした都道府県知事に発見した免状を提出する。

(4)危険物保安統括管理者は、製造所等の実務経験が6カ月以上あり、乙種または甲種の危険物取扱者から、製造所等の所有者等から選任される。

(5)丙種危険物取扱者でも、危険物の取り扱い作業に従事している場合は保安講習を受けなければならない。

解答(4)

製造所等の実務経験が6カ月以上あり、乙種または甲種の危険物取扱者から、製造所等の所有者等から選任されるのは危険物保安監督者です。

危険物保安統括管理者は資格が必要ありません。

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