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[危険物取扱者・乙4]自然発火・爆発・混合危険

危険物乙4の自然発火・爆発・混合危険
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自然発火(出題頻度☆☆☆)

物質が自然に発熱し、その熱が長時間蓄積されて発火点に達して燃焼することを自然発火といいます。

自然発火は、粉末状や薄いシートのようなものを堆積させると起こりやすいです。

喚気をすることで物質を冷やすと自然発火の予防になります。

自然発火の原因と物質は下記の通りです。

・酸化熱

乾性油、ゴム粉、石炭

・分解熱

セルロイド、ニトロセルロース

・吸着熱

活性炭、木炭粉末

・微生物

たい肥、ごみ

爆発(出題頻度☆☆)

爆発とは、エネルギーの解放による圧力の上昇と、爆発音を伴う現象です。

爆発の種類は下記の通りです。

・粉じん爆発

小麦粉のような、可燃性の物質が細かい粒子(粉じん)になって空気中に浮いているときに着火すると起こる可能性があります。

有機化合物の粉じん爆発は不完全燃焼になりやすく、一酸化炭素を発生させて中毒を起こす危険があります。

粉じん爆発は特に密閉空間で起こりやすいです。

オツドク先生
オツドク先生

小麦粉は普段は燃えにくいんだけど、浮遊して空気と混ざることで着火すると爆発するんだ。

換気すると粉じんが密集しにくくなるから、粉じん爆発の予防になるよ。

・可燃性蒸気の爆発

可燃性液体の蒸気が密閉状態で燃焼範囲にある場合、点火源があると爆発します。

・気体の爆発

水素ガスやアセチレンガスは、燃焼から爆発までの時間が短いです。

・火薬の爆発

第1類と第5類危険物は、火薬の原料になるものがあります。

混合危険(出題頻度☆☆☆)

2種類以上の物質が、混合や接触をすることで、発火や爆発が起こり得ることを混合危険といいます。

混合危険には下記のような場合があります。

・酸化性物質(第1類や第6類危険物)と還元性物質(第2類や第4類危険物)が混合したとき

無水クロム酸とジエチルエーテルが触れると発火する危険がある。

・酸化性塩類と強酸が混合する場合

塩素酸塩類に硫酸が混ざると爆発します。

・敏感な爆発性物質をつくる場合

アンモニアと塩素で発生する塩化窒素は衝撃で爆発する。

本試験で狙われるポイント

自然発火は酸化熱、分解熱、吸着熱、微生物によって、点火源がなくても発火する。

粉じん爆発は、可燃性の物質が細かい粒子になって空気中に浮いているときに起こる危険があり、特に密閉空間で起こりやすい。

酸化性物質(第1・6類危険物)と、還元性物質(第2・4類危険物)が混ざると発火や爆発の危険がある。

練習問題

問題 自然発火、混合危険、爆発について、誤っているものはどれか。

(1)粉末状の可燃物を堆積させておき、点火源を与えると自然発火する。

(2)第1類危険物と第3類危険物を混合させても、発火や爆発の危険はない。

(3)有機化合物の粉じん爆発は不完全燃焼になりやすく、一酸化炭素中毒の危険がある。

(4)換気すると、自然発火や粉じん爆発の予防になる。

(5)乾性油は酸化熱によって自然発火する危険がある。

解答(1)

自然発火は点火源がなくても起ります。

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