PR

[危険物取扱者・乙4]消火設備

危険物乙4の消火設備
記事内に広告が含まれています。

消火の設備(出題頻度☆☆☆)

危険物を扱う場所では消火設備の設置が義務づけられています。

第1種消火設備(消火栓)

屋内消火栓や屋外消火栓があります。

消火栓箱の中や近くに加圧送水ポンプを起動するボタンがあります。

第2種消火設備(スプリンクラー)

天井に配管を配置し、ヘッド(噴出口)をつける。熱に反応すると自動でヘッドが開放し、噴水します。

オツドク先生
オツドク先生

第1種、第2種の消火設備は基本的に水を使うので、油火災が中心の第4類危険物には使えないよ!

第3種消火設備(泡・粉末等特殊消火設備)

・水蒸気または水噴霧消火設備

水による窒息、冷却効果

・泡消火設備

機械泡消火設備と化学泡消火設備があり、普通(A)火災、油(B)火災に効果があります。

・不活性ガス消火設備

二酸化炭素や窒素等を放出し、窒息消火します。

・ハロゲン化物消火設備

ハロゲン元素で燃焼の連鎖反応を抑えます。(抑制効果)

・粉末消火設備

粉末を放射して消火します。

第4種消火設備(大型消火器)

下記の消火剤を放射する消火器があります。

  • 水(棒状、霧状)
  • 強化液(棒状、霧状)
  • 二酸化炭素
  • ハロゲン化物
  • 消火粉末

大きい消火器のため、消火剤の量が多く、車輪に積まれており、放射距離範囲も広いです。

第5種消火設備(小型消火器とその他)

一般的には小型消火器を指しますが、水バケツや乾燥砂といった、小規模な火災に効果のあるものも第5種消火設備に含まれます。小型消火器の消火剤は大型消火器と同じです。消火剤の量は少ないので、手で運びます。

大型消火器も小型消火器も、ABC火災の区別ごとに標識の色が決められており、普通(A)火災が白色、油(B)火災が黄色、電気(C)火災が青色です。

オツドク先生
オツドク先生

主に、第4種と5種の消火設備の消火剤には、水、強化液、泡、二酸化炭素、ハロゲン化物、消火粉末の6種類が使われるよ。

どの消火剤がどの火災に適しているか忘れた人は復習しておこう!

第3章 消火 1.消火方法・消火剤・火災の種類

本試験で狙われるポイント

第1種消火設備は屋内消火栓や屋外消火栓。

第2種消火設備はスプリンクラー。

第3種消火設備は泡・粉末等特殊消火設備。

第4種消火設備は大型消火器。

第5種消火設備は小型消火器。

第1種、第2種消火設備は第4類危険物には使えない。

第4種、5種の消火設備の消火剤には、水、強化液、泡、二酸化炭素、ハロゲン化物、消火粉末の6種類が使われる。

消火器の標識は普通火災(A)が白、油火災(B)が黄、電気火災(C)が青色。

練習問題

問題 消火設備についての説明で誤っているものはどれか。

(1)第3種消火設備には、泡消火設備や不活性ガス設備など、6種類の消火設備がある。

(2)第3種消火設備で使われるハロゲン化物消火設備は燃焼の連鎖反応を止める、抑制効果がある。

(3)第4類危険物には第3種、4種、5種の消火設備を使って消火する。

(4)消火器につける標識の色は、普通火災が赤、油火災が青、電気火災が白である。

(5)消火器の消火剤は、主に水、強化液、泡、二酸化炭素、ハロゲン化物、消火粉末を使う。

解答(4)

標識の色は普通火災が白、油火災が黄、電気火災が青です。

←前「第3章 消火 1.消火方法・消火剤・火災の種類」

「第4章 危険物の性質 1.危険物の分類」次→