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[危険物取扱者・乙4]給油取扱所と販売取扱所

危険物乙4の給油取扱所と販売取扱所
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給油取扱所の位置・構造・設備の基準(出題頻度☆☆☆)

給油取扱所はガソリンスタンドや灯油を詰め替える施設のことです。

保安距離と保有空地は必要ありませんが、ガソリンを自動車等に入れる固定給油設備のホース機器の周辺には給油空地が必要です。給油空地は間口10m以上、奥行き6m以上取らなければいけません

オツドク先生
オツドク先生

給油空地は車の出入りや給油スペースのために必要だよ。

また、灯油を容器に入れるための固定注油設備のホース機器周辺には注油空地が必要です。

給油空地と注油空地は、危険物の浸透を防ぐために舗装し、流出しないように排水口や油分離装置を設置します。

給油取扱所には、業務に必要ない建物を設置することはできません。設置できる建物と、構造、設備の基準は下記の通りです。

設置できる建物

・業務の為の事務所

・給油、注油のための作業場

・給油、注油のために訪れる人を対象とした店舗、飲食店、展示場(遊技場はダメ)

・自動車等の点検、洗浄のための作業場

・給油取扱所の所有者や管理者の住居等

タンク 固定給油設備や固定注油設備につなげる容量無制限の専用タンク、容量10000ℓ以下の廃油タンク等を地盤面下に設置する
壁、柱、梁、床、屋根 耐火構造か不燃材料でつくる
窓、出入口 防火設備を設置する
堀、壁 周囲に耐火構造か不燃材料でつくった高さ2m以上の塀か壁を設ける(自動車等が出入りする場所は除く)
オツドク先生
オツドク先生

給油取扱所は、身近なガソリンスタンドを思い浮かべると分かりやすいよ!

コンビニが併設されているガソリンスタンドはあっても、ボウリングなどの遊技場はないよね。

屋内給油取扱所の基準(出題頻度☆☆)

建物内にある給油取扱所を屋内給油取扱所といいます。また、給油スペースの上部を覆う屋根(キャノピー)の面積が、敷地面積から建物の1階床面積を除いた面積の3分の1を超えるものも屋内給油取扱所として扱います。

屋内給油取扱所内には病院や福祉施設を置いてはいけません。

構造や設備は給油取扱所の基準に加えて、下記の基準が定められています。

壁、床、柱、梁、屋根 耐火構造。ただし、上階がない場合、屋根は不燃材料でもよい。
上に上階がある場合 危険物の漏えい拡大と、延焼防止をする
区画 屋内給油取扱所の部分とそれ以外とで、開口部のない耐火構造の床か壁でしわける。
専用タンク 危険物の過剰な注入を自動的に防ぐように設置する

セルフ型の給油取扱所の基準(出題頻度☆☆☆)

顧客自身が給油をするセルフ型スタンドは、給油取扱所と屋内給油取扱所の基準に加えて、下記の基準が定められています。

表示 給油取扱所に入るときに見やすい場所にセルフ型スタンドであることを表示する
固定給油設備と固定注油設備

・1階の連続した給油(注油)量の上限を設定する

・燃料タンクの満量時、ノズルが自動的に停止するようにする

・ホース機器の使用方法や危険物の品目を表示し、危険物の品目ごとに異なる採色をする(ハイオク→黄色、レギュラー→赤色、軽油→緑色、灯油→青色)

・地盤面に、自動車の停止位置や容器の置き場を明示する

・自動車の衝突を防ぐためにポール等を設置する

制御卓 給油作業の監視や、顧客に指示するための放送機器を置く制御卓を設置する

販売取扱所の基準(出題頻度☆☆)

容器に入ったままで危険物を販売する取扱所を販売取扱所といいますが、このうち、指定数量の倍数が15以下を第1種販売取扱所、15より上で40以下を第2種販売取扱所といいます。

販売取扱所は保安距離と保有空地は必要ありません。

その他の基準は下記の通りです。

設置場所 建物の1階
危険物の配合室

・床面積6m²以上10m²以下

・床は危険物が浸透しないようにし、傾斜をつけて貯留設備を設ける

・滞留した可燃性の蒸気を屋根上に排出する設備を設置する

本試験で狙われるポイント

給油取扱所には間口10m以上、奥行き6m以上の給油空地が必要。

給油取扱所には固定給油設備や固定注油設備につなげる容量無制限の専用タンクと、容量10000ℓ以下の廃油タンクを地下に設置する。

給油取扱所には飲食店は併設していいが、遊技場はダメ。

セルフ型給油取扱所では、危険物ごとに色分けする。ハイオク(黄)・レギュラー(赤)・軽油(緑)・灯油(青)。

練習問題

問題 給油取扱所及び販売取扱所についての記述で誤っているものはどれか。

(1)給油取扱所には保安距離と保有空地は不要だが、間口10m以上、奥行き6m以上の給油空地を必要とする。

(2)給油取扱所には、給油を目的としていてもビリヤード場等の遊技場は設置できない。

(3)給油取扱所の専用タンクは容量の制限がないが、廃油タンクは10000ℓ以下である。なお、専用タンク、廃油タンク共に地盤面下に設置する。

(4)セルフ型スタンドでは、ハイオクは黄色、レギュラーは青、軽油は緑、灯油は赤で、顧客用固定給油設備に採色を施す。

(5)第1種販売取扱所及び第2種販売取扱所は、ともに2階以上に設置することができない。

解答(4)

レギュラーは赤、灯油は青です。

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