位置の基準と貯蔵・取扱い可能な危険物(出題頻度☆☆☆)
屋外貯蔵所は保安距離と保有空地を必要とします。危険物の周囲には柵を設けて区画し、保有空地は柵の周囲につくります。
また、保有空地の幅は指定数量の倍数によって決まります。
屋外貯蔵所には屋根や天井がなく、取り扱える危険物が限られています。
第2類危険物 |
硫黄類 引火点0℃以上の引火性固体 |
第4類危険物 |
引火点0℃以上の第1石油類 アルコール類 第2石油類 第3石油類 第4石油類 動植物油類 |
屋外貯蔵所は危険物を建物で囲まないので、引火しやすい特殊引火物やガソリンは貯蔵できないよ!
構造と設備の基準(出題頻度☆☆)
屋外貯蔵所の構造や設備に関する基準は下記の通りです。
設置場所 | 湿潤でない、排水ができる |
架台 |
・堅固な地盤の上に不燃材料で、危険物が落下しないようにつくる ・危険物や設備の重量に耐えられるもの ・高さ6m未満 |
避雷設備 | 不要 |
また、塊状の硫黄等のみを囲いの内側で取り扱う場合、上記の基準に加えて、囲いについての基準がプラスされます。
囲い |
・不燃材料でつくり、硫黄の飛散を防ぐシートを固着する装置を設ける ・囲いの内部面積は100m²以下 ・高さ1.5m以下 |
本試験で狙われるポイント
屋外貯蔵所に屋根や天井はなく、周囲に柵をつくって区画する。
架台は不燃材料で、高さ6m未満。
特殊引火物やガソリンなどの引火しやすい危険物は貯蔵も取り扱いもできない。
保安距離と保有空地が必要で、保有空地は指定数量の倍数によって変わる。
湿気が高くない、排水がよい場所に設置する。
練習問題
問題 屋外貯蔵所の説明として誤っているものはどれか。
(1)屋外貯蔵所では、ジエチルエーテルとガソリンは取扱えないが、エタノールは貯蔵、取扱いができる。
(2)屋外貯蔵所には保安距離と保有空地が必要だが、保有空地の幅は指定数量の倍数によって変わる。
(3)屋外貯蔵所は湿潤でない排水のよい場所に設置する。
(4)屋外貯蔵所の周囲には柵を設けて区画し、屋根は軽量の金属板などの不燃材料でふく。
(5)屋外貯蔵所の架台は6m未満にすること。
解答(4)
屋外貯蔵所には屋根はありません。