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[危険物取扱者・乙4]製造所の基準

危険物乙4の製造所の基準
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位置・構造・設備の基準(出題頻度☆☆)

製造所には安全のため、位置・構造・設備に一定の基準があります。

製造所の位置と構造の基準は下記の通りです。

保安距離 必要
保有空地 必要
屋根 不燃材料でつくり、金属板のような軽量な不燃材料でふく(覆う)
壁、柱、床、梁、階段

・不燃材料でつくる

・延焼の可能性がある外壁は、出入口以外の開口部がない耐火構造にする

窓、出入口

・防火設備にする

・ガラスは網入りガラスにする

床(液状危険物を取り扱う場合)

・危険物が浸透しない構造にする

・傾斜をつけ、漏れた危険物をためる設備(貯留設備)をつくる

地階 設置できない
オツドク先生
オツドク先生

製造所の屋根は軽い不燃材料で覆うんだけど、覆うことを「ふく」と表現するよ。

設備に関する基準は下記の通りです。

採光、換気等 採光、照明、換気の設備をつくる
排出設備 可燃性の蒸気等が低所にたまる可能性がある場合、屋外の高所に排出する設備をつくる
温度の測定 危険物を加熱または冷却する設備等には、温度測定装置をつくる
圧力計等 危険物を加圧する設備等には、圧力計と安全装置をつくる
静電気の除去 静電気が発生する可能性がある設備には接地(アース)等をつくる
電気設備 可燃性ガスがたまりやすい場所には防爆構造の電気機器を設置する
避雷設備 指定数量が10倍以上の施設に設置する
オツドク先生
オツドク先生

可燃性蒸気は空気より重いから低所にたまらないように高所に排出するよ。

配管の基準(出題頻度☆)

配管に関する基準は下記の通りです。

配管

・強度を保つ

・最大常用圧力の1.5倍以上圧力で水圧試験を行っても漏洩しないようにする

・熱で劣化、変形しないようにする

・腐食しないようにする

地上に設置する場合 地震、地盤沈下等に対して、耐火性のある支持物で支える
地下に設置する場合

・配管の接合部から危険物が漏洩していないか点検できるようにする

・地盤からの重量が配管にかからないようにする

本試験で狙われるポイント

製造所の屋根は軽量の不燃材料でふく(覆う)。

壁などは不燃材料でつくる。

地階はつくってはいけない。

床に貯留設備をつくる。

可燃性蒸気を屋外の高所に排出できるようにする。

練習問題

問題 製造所の設置や変更工事の際、守らなければならない基準について誤っているものはどれか。

(1)製造所の壁や柱は不燃材料でつくり、屋根は軽量の金属板などでふく。

(2)液状危険物を取り扱う場合、床に傾斜をつけ、貯留設備を設ける。

(3)可燃性蒸気は屋外の低所に排出する設備を設ける。

(4)避雷設備は指定数量の倍数が10以上の施設に設ける。

(5)配管は最大常用圧力の1.5倍以上の圧力で水圧試験を行っても漏洩しないようにする。

解答(3)

可燃性蒸気は屋外の高所に排出する設備を設けます。

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