過去問がそのまま出題されるかは分からない
危険物取扱者試験の乙4の過去問がそのまま出題されるかどうかは、実際の過去問を見比べてみないと分かりません。
ですが、乙4の試験で使われる答案用紙は持ち帰ることができず、実際に出題された過去問は参考として公式HPに掲載されているだけで、過去問題集は発売されていません。
ですので、事実上、乙4の試験にそのまま過去問が出題されるかどうかは確認のしようがなく、分からないというのが現実です。
ほぼそのまま出る可能性はかなり高い
公式の過去問題集を手に入れることはできませんが、乙4試験の重要な出題ポイントは変わらないので、過去問とまったく同じではないにせよ、かなり似た問題が多く出題されることは確かです。
というのも、他の多くの資格試験と違い、危険物取扱者の試験は都道府県ごとに頻繁に行われているからです。(出典:一般財団法人 消防試験研究センター「試験情報検索」)
試験日程を見ると、私が確認した年では、北海道だと前期に4回、後期に5回と、年間で9回。
愛知県は年間13回、大阪は6回、福岡は5回と、かなり頻繁に行われています。
試験の開催頻度は都道府県によって違い、九州や沖縄などでは回数が少ないようですが、これだけ全国各地でバラバラの日程で試験を実施していると、すべての試験でまったく別の問題を出題するのは不可能です。
それに、試験の中でも、実際に業務の中で必要になるような特に重要なポイントはあります。
例えば、乙4の試験では第4類危険物である「引火性液体」をメインに取り扱うことになります。
この引火性液体には、灯油、軽油、ガソリン等がありますが、こういった引火性液体を取り扱う会社では危険物取扱者乙種4類の資格を持っている人でないとできない仕事があるため、何人かは必ず資格保有者を採用します。
引火性液体を取り扱うからこそ、乙4の資格を持っている人を採用したのに、その人が灯油やガソリンの性質に詳しくなかったら資格の意味がないですよね。
そのため、乙4の試験範囲の中でも、業務に必要な可能性が高い分野は高頻度で出題されることになり、各都道府県で出題傾向を大幅に変えることは難しいはずです。
ですので、同じような問題を何度も出題していると考えた方が自然でしょう。
だからこそ、カンニング防止のために試験の問題用紙が持ち帰ることができないようにしてあるのかもしれません。
例えば、第4類危険物の中でも、ガソリン、灯油、軽油、重油などの性質、特に危険な特殊引火物の性質、静電気の性質や予防方法などを問われる問題は、高確率で試験に出題されると言っていいです。
どうやって過去問を勉強する?
過去問に同じ問題がそのまま出題されるかは確認できませんが、実質、同じような問題を使いまわしていると言っていいという話をしてきました。
つまり、乙4の資格試験対策も、多くの資格試験と同じように過去問をひたすら解くのが王道の学習方法となります。
とはいえ、公式の過去問題集が発売されていないとなると困りますよね。
危険物取扱者の乙4類の問題を手に入れる方法は大きく分けて3つあります。
- アプリ
- 書籍
- ウェブサイト
アプリ
アプリは一問一答の問題集など、手軽にいつでも学習できるようなものが多く、教科書付きのものは有料が多いです。
危険物取扱者乙4 一問一答(無料)
このアプリには教科書はついていませんが、豊富な問題を解くことができます。
本試験は5問択一のところ、こちらのアプリはあえて一問一答形式にすることでスキマ時間にも勉強しやすくしています。
そして、「問題モード」「小テストモード」「暗記モード」の3つのモードで自分に合ったやり方で学習を進めることができます。
・「問題モード」では、まず乙4の出題科目である、「危険物に関する法令」「基本的な物理学及び化学」「危険物の性質とその火災予防及び消火方法」の中から一つを選び、その科目の中から一問ずつ問題が出題されます。また、間違えた問題には自動でチェックがついて、「チェックした問題」で、間違えた問題を重点的に学ぶことができます。
・「小テストモード」では、すべての出題範囲からランダムで一問ずつ出題されます。
・「暗記モード」では、重要な部分を非表示にして、暗記に徹した学習ができます。このモードでもチェックした苦手な問題を集中して解くことができます。
危険物乙4 解説付き問題集+暗記カード(無料)
こちらも問題集のみとなっています。
本試験と同じく5問択一形式になっており、間違えた問題だけを選んで解答することもできます。
さらに、乙4の出題科目である「危険物に関する法令」「基本的な物理学及び化学」「危険物の性質とその火災予防及び消火方法」の3科目の正答率が出るので、苦手科目が分かりやすくなっています。
そして、こちらのアプリの運営元である株式会社レソリューションは工場などの求人情報を扱っているため、アプリ内で乙4の資格を活かした就職活動もできます。
パブロフ危険物乙4類(有料)
こちらのアプリは教科書と問題集が両方セットになっています。
問題集は本試験と同じ5問択一で、一問一問に解説もついています。
アプリで教科書がついているのは珍しいですが、そのぶん有料となっています。
書籍
書籍は出版社からいろんな問題集が発売されています。値段が1000円以上はするので、アプリと比べるとお金はかかりますが、内容は濃いものが多いです。これらの問題集は、重要なポイントを押さえた問題がたくさん掲載さえれているので、十分、過去問題集の代わりとして使うことができます。
乙種4類 危険物取扱者試験
こちらはテキストと問題集がセットになっており、トータルのボリュームはかなりのものです。
そのぶん、この一冊で試験範囲をカバーできるので、いろんな教材に手を出したくない方におすすめです。
基本的に文字ばかりなので、活字が苦手な方は疲れるかもしれません。
10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格
必要最小限の勉強で合格することをコンセプトにした教科書&問題集です。赤シートを使った「丸暗記ノート」で覚え、問題集で見についているか確認します。
試験範囲をしっかり網羅したい方には向いていませんが、イラストも使ってあり、初心者でも取り組みやすいです。
過去問パターン分析!乙4類危険物試験 解法ガイド
出題率や問題のパターンを分析して実際の過去問を再現することに徹した問題集です。
解き方のコツも充実しており、効率よく詳細な問題集を求めている方におすすめです。
ウェブサイト
ウェブサイトは基本的に無料で使え、サイトの構成は様々になっています。
サイト全体の見やすさや、間違っている部分の指摘ができるかどうか(アップデートされているかどうか)を見ると良いでしょう。
このサイトには全9回分の予想問題と解説が掲載されています。モバイルにも対応しているので、余計なアプリを入れたくない方にもおすすめです。
様々な資格試験の過去問が掲載されているサイトですが、乙4は予想問題集になっています。付箋や学習履歴を保存することができるので、ウェブサイトでありながら書籍のように使える問題集サイトです。
このサイトは、乙4の資格取得を目指す方が、無料かつ独学で資格に合格できることを目的に構成されています。
テキストと問題集を網羅しながら、すべて無料で利用することができます。
さらに、問い合わせフォームからサイトの改善提案を受け付けているので、 講座や問題集を随時更新しており、常に最新の試験情報が手に入れられるようにしてあります。
すべての科目の要点と、過去問レベルの問題集をまとめてあるので、第1章から順番に学習すれば、合格に必要なレベルに到達することができます。