危険物に関する法令(15問)
問題1 製造所等が市町村長等から使用停止命令を命ぜられる事由に該当しないものは、次のうちどれか。
(1)製造所等で危険物の取扱作業をしている危険物取扱者が、危険物保安講習を受講しなかった。
(2)完成検査または仮使用の承認なしに製造所等を使用した。
(3)実施すべき製造所等が、定期点検を実施していない。
(4)選任すべき製造所等が、危険物保安統括管理者を選任しない。
(5)危険物保安監督者、危険物保安統括管理者の解任命令に違反した。
解答(1)受講義務のある危険物取扱者が保安講習を受講しなかった場合、免状を交付した都道府県知事から免状の返納命令を受けることはありますが、製造所等の使用停止命令の事由にはならない。
問題2 法別表第一に定める第4類の危険物の品名について、間違っているものはどれか。
(1)特殊引火物とは、二硫化炭素のような発火点が100℃以下のもの、またはジエチルエーテルのような引火点がー20℃以下で沸点が40℃以下のものである。
(2)第1石油類とは、アセトンやガソリンなど、引火点が21℃未満のものである。
(3)第2石油類とは、灯油や軽油など、引火点が21℃以上70℃未満のものである。
(4)第3石油類とは、重油やギヤー油など、引火点が70℃以上200℃未満ものである。
(5)第4石油類とは、シリンダー油など、引火点が200℃以上250℃未満のものである。
解答(4)ギヤー油は第4石油類です。
問題3 移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合の基準について、次のうち正しいものはどれか。
(1)移動タンク貯蔵所を常置する際、場所についての基準は定められていませんが、保安距離と保有空地は必要である。
(2)移動タンク貯蔵所に乗車する危険物取扱者は、危険物取扱者免状を携帯しなければならない。
(3)危険物を移送する者は、移送後に移動貯蔵タンクの点検を行なわなければならない。
(4)長時間にわたる移送には、3人以上の運転要員が必要。
(5)移動タンク貯蔵所によって移送する場合、移送する物に関わらず、移送経路等を記載した書面を消防機関に送付し、その書面の写しを携帯しなければならない。
解答(2)
(1)移動タンク貯蔵所を常置するときは、場所についての基準は定められていますが、保安距離と保有空地は不要です。
(3)点検は移送前にしなければなりません。
(4)長時間の移送には2人以上の運転要員が必要です。
(5)移送経路等を記載した書面を消防機関に送付し、書面の写しを携帯しなければならないのは、アルキルアルミニウム等を移送する場合だけです。
問題4 危険物の品名、物品名、指定数量の組み合わせで正しいものはどれか。
品名 | 物品名 | 指定数量 | |
(1) | 特殊引火物 | ジエチルエーテル | 100ℓ |
(2) | 第1石油類 | メタノール | 400ℓ |
(3) | 第2石油類 | 酢酸 | 2000ℓ |
(4) | 第3石油類 | グリセリン | 3000ℓ |
(5) | 動植物油類 | アマニ油 | 5000ℓ |
解答(3)
(1)ジエチルエーテルの指定数量は50ℓです。
(2)メタノールはアルコール類です。
(4)グリセリンの指定数量は4000ℓ
(5)アマニ油の指定数量は10000ℓです。
問題5 危険物を車両で運搬する場合の技術上の基準について、誤っているものはどれか。
(1)運搬容器の材質は、鋼板、アルミニウム板など、規則で定められたものに限る。
(2)運搬容器を積み重ねる高さは、3m以下とする。
(3)第3類の危険物と第4類の危険物は混載することができる。
(4)危険物の運搬の際は、必ず危険物取扱者が乗車する。
(5)指定数量以上の危険物を運搬する場合、「危」と表示した標識を車両の前後に掲げる。
解答(4)危険物の運搬を行う場合、危険物取扱者の乗車は必要ありません。
問題6 製造所等の仮使用、仮貯蔵、仮取扱いの説明として、誤っているものはどれか。
(1)製造所等の一部変更をするとき、変更工事に係る部分以外を仮に使用できることを仮使用という。
(2)指定数量以上の危険物について、承認を受けることで貯蔵、取り扱うことができることを仮貯蔵、または仮取り扱いという。
(3)仮使用、仮貯蔵、仮取り扱いをする場合、市町村長等の承認が必要である。
(4)仮貯蔵、仮取り扱いができる期間は10日以内に限られる。
(5)仮使用ができる期間は変更工事中のみに限られる。
解答(3)市町村長等の承認が必要なのは仮使用のみです。仮貯蔵・仮取り扱いは、消防長か消防署長の承認が必要です。
問題7 危険物の貯蔵の技術上の基準について、正しいものはどれか。
(1)危険物の貯蔵所では、危険物以外の貯蔵は禁止であり、例外は認められない。
(2)屋内貯蔵所と屋外貯蔵所では、危険物が入った容器を積み重ねる場合、1mを超えてはならない。
(3)屋外貯蔵タンクに設けられている防油堤の水抜口は、常に閉鎖しておき、例外は認められない。
(4)屋内タンク貯蔵所の計量口は、危険物を計量するとき以外は閉鎖する。
(5)移動タンク貯蔵所では、危険物の類のみ表示すればよい。
解答(4)
(1)例外として、屋内貯蔵所と屋外貯蔵所では、一定の危険物と危険物以外の間隔を1m以上空ければ、危険物以外も貯蔵できる。
(2)1mではなく3mです。
(3)屋外貯蔵タンクの防油堤の水抜口は通常、閉鎖しておきますが、内部に滞油、滞水したときは排出します。
(5)移動タンク貯蔵所では、危険物の類、品名、最大数量を表示します。
問題8 次の文章の( )内のAおよびBに当てはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
「製造所等を設置する場合、( A )に許可を受けなければならない。また、液体危険物タンクがある製造所等の場合、製造所等全体の検査とは別に、タンクの漏れや変形についての( B )を受けなければならない。」
(1)A(市町村長等) B(完成検査前検査)
(2)A(都道府県知事) B(完成検査)
(3)A(所轄消防長または消防署長) B(完成検査前検査)
(4)A(都道府県知事) B(完成検査前検査)
(5)A(市町村長等) B(完成検査)
解答(1)製造所等を設置する場合、市町村長等に許可を受けなければなりません。また、液体危険物タンクがある場合、製造所等全体の完成検査を受ける前に、完成検査前検査を受けます。
問題9 製造所等の消火設備に関する記述として、正しいものはどれか。
(1)消火設備は第1種から3種までに区分されている。
(2)地下タンク貯蔵所には、第5種の消火設備を2個以上設ける。
(3)外壁が耐火構造である貯蔵所は、延べ面積100m²を1所要単位とする。
(4)消火設備の所要単位を求める場合、危険物については指定数量の100倍を1所要単位とする。
(5)製造所等は、製造所等の規模や取り扱う危険物、指定数量の倍数等により、「著しく消火が困難」「消火が困難」の2つに区分される。
解答(2)
(1)消火設備は第1種から第5種に区分されています。
(3)外壁が耐火構造である貯蔵所は、延べ面積150m²を1所要単位とします。
(4)危険物は指定数量の10倍を1所要単位とします。
(5)「著しく消火が困難」「消火が困難」「その他」の3つに区分されます。
問題10 危険物取扱者に関する記述として、正しい物はどれか。
(1)甲種危険物取扱者は、第1類~4類までの、特定の危険物のみ取り扱うことができる。
(2)乙種危険物取扱者は、免状を取得した類の危険物についてのみ、取扱い、および立会いができる。
(3)丙種危険物取扱者は、第4類のうち、特定の危険物についてのみ、取り扱い、および立会いができる。
(4)危険物取扱者以外の者でも、危険物取扱者の許可があれば、1人で危険物の取扱いができる。
(5)甲種危険物取扱者は、免状を取得していても、立会いをすることはできない。
解答(2)
(1)甲種危険物取扱者は第1類~6類のすべての危険物を取り扱えます。
(3)丙種危険物取扱者は、立会いをすることはできません。
(4)危険物取扱者以外は、危険物取扱者の立会いがなければ取り扱うことができません。
(5)甲種危険物取扱者は、すべての類の危険物の立会いをすることができます。
問題11 ガソリン200kℓ、軽油100kℓ、重油300kℓを貯蔵する屋外貯蔵タンクが同一の防油堤内にある場合、この防油堤に必要とされる最低限の容量は、どれか。
(1)600kℓ
(2)110kℓ
(3)200kℓ
(4)400kℓ
(5)330kℓ
問題12 危険物取扱者免状に関する記述として、誤っているものはどれか。
(1)危険物取扱者が消防法令に違反しているとき、免状を交付した都道府県知事は、免状の返納を命じることができる。
(2)免状が汚損、破損した場合、申請書に持っている免状を添付して再交付を申請する。
(3)免状を亡失して再交付を受けた後、亡失した免状を発見した場合は、その免状を14日以内に提出しなければならない。
(4)免状を書き換える場合、免状を交付した都道府県知事、居住地の都道府県知事、勤務地の都道府県知事のいずれかに申請する。
(5)免状の記載事項に変更があった場合、遅滞なく免状の書き換えを申請する。
問題13 製造所の構造と設備の基準について、誤っているものはどれか。
(1)屋根は不燃材料で作らなければならない。
(2)床は危険物が浸透しない構造にする。
(3)地階を設置することはできない。
(4)指定数量が100倍以上の施設には、避雷設備を設けなければならない。
(5)危険物の取扱いに必要な採光、照明、換気の設備を設ける。
解答(4)避雷設備が必要なのは、指定数量が10倍以上の施設です。
問題14 危険物保安監督者、危険物施設保安員、危険物保安統括管理者に関して、誤っているものはどれか。
(1)危険物保安統括管理者は、危険物取扱者でなければならない。
(2)危険物保安監督者は、甲種または乙種の危険物取扱者のうち、6カ月以上の実務経験を有していなければならない。
(3)危険物施設保安員は、危険物保安監督者のもとで保安業務の補佐を行う。
(4)危険物施設保安員は、危険物取扱者でなくともよい。
(5)危険物保安統括管理者は、大量の第4類危険物を取り扱う事業所全般の危険物の保安に関する業務を統括管理する者である。
解答(1)危険物保安統括管理者は、危険物取扱者である必要はありません。
問題15 定期点検について、誤っている記述はどれか。
(1)点検の時期は1年に1回以上で、点検の記録は原則5年間保存しなければならない。
(2)指定数量が10倍以上の製造所は定期点検を行わなければならない。
(3)地下タンク貯蔵所は指定数量に関わらず、定期点検を行わなければならない。
(4)地下タンクを有する給油取扱所は指定数量に関わらず、定期点検を行わなければならない。
(5)移動タンク貯蔵所は、指定数量に関わらず、定期点検を行わなければならない。
解答(1)点検の記録は3年間保存しなければなりません。
基礎的な物理学および基礎的な化学(10問)
問題16 消火器と消火剤に関して、誤っているものはどれか。
(1)泡消火器は、電気火災に対応できない。
(2)強化液は霧状放射にすれば、普通火災、油火災、電気火災に対応できる。
(3)二酸化炭素は油火災と電気火災に対応することができる。
(4)水は、霧状放射にすれば、普通火災、油火災、電気火災に対応できる。
(5)ハロゲン化物は普通火災に対応できない。
解答(4)水は棒状でも霧状でも油火災には対応できません。
問題17 物質について、誤っているものはどれか。
(1)固体が液体になることを融解という。
(2)気体が液体に変わることを凝縮という。
(3)固体が気体に変わることを蒸発という。
(4)液体に他の物質が溶けて均一な液体になることを溶解という。
(5)固体が空気中の水分を吸収して溶解することを潮解という。
解答(3)固体が気体に変わることは昇華といいます。
問題18 消火に関して、誤っているものはどれか。
(1)消火するには、可燃物、酸素供給物、点火源の3つのうち、1つを取り除けばよい。
(2)除去消火は可燃物を取り除くことで消火する方法である。
(3)燃焼物と酸素と熱の連鎖反応を遮断することで消火する方法を窒息という。
(4)点火源から熱を奪うことで消化する方法を冷却消火という。
(5)消火方法には、除去、窒息、冷却のほかに抑制という方法もあり、消火の4要素という場合もある。
解答(3)燃焼物と酸素と熱の連鎖反応を遮断して消化する方法は抑制です。
問題19 静電気に関して、次のA~Eのうち正しいものは、いくつあるか。
A 静電気は、物質に帯電した電気である。
B 静電気は、金属のような電気を通しやすい物質に発生しやすい。
C 静電気は液体がパイプやホースを流れるときに発生しやすく、流速に比例して静電気の量が増える。
D 湿度を上げることで静電気を発生しにくくすることができる。
E ガソリンは静電気が発生しやすい。
(1)1つ (2)2つ (3)3つ (4)4つ (5)5つ
解答(4)Bは誤りで、金属のような電気を通しやすい物質は帯電しにくいので静電気は発生しにくいです。
問題20 次の危険物の引火点と燃焼範囲の下限値として考えられる組み合わせのうち、正しいものはどれか。
「ある引火性液体は、液温50℃のとき濃度9vol%の可燃性蒸気を発生し、火を近づけたところ引火した。」
(1)[引火点 35℃] [燃焼範囲の下限値8vol%]
(2)[引火点 40℃] [燃焼範囲の下限値10vol%]
(3)[引火点 45℃] [燃焼範囲の下限値12vol%]
(4)[引火点 50℃] [燃焼範囲の下限値14vol%]
(5)[引火点 55℃] [燃焼範囲の下限値16vol%]
解答(1)50℃で引火しているので、引火点は50℃以下です。9vol%の可燃性蒸気を発生したということは、燃焼範囲の下限値は9vol%以下です。燃焼範囲の下限値を下回ったときには引火しないので、(1)が唯一条件に当てはまる解答です。
問題21 次の物質の変化で正しい組み合わせはどれか。
(1)空気中に放置した鉄が錆びてぼろぼろになる。「物理変化」
(2)原油を分別蒸留してガソリンをつくる「化学変化」
(3)ドライアイスが気体の二酸化炭素になる「化学変化」
(4)食塩を水に溶かして食塩水をつくる「化学変化」
(5)紙や木が燃えて灰になる「化学変化」
解答(5)物理変化は物質の形や状態が変わるだけで、化学変化は性質の違う物質に変わることをいいます。
問題22 爆発について誤っているものはどれか。
(1)可燃性の物質が細かい粒子になって空気中に浮いているときに着火すると起こる可能性がある爆発を粉じん爆発という。
(2)可燃性液体の蒸気が密閉状態で燃焼範囲にある場合、点火源があると爆発する。
(3)水素ガスやアセチレンガスは、燃焼から爆発にいたるまでの時間が非常に短い。
(4)有機化合物の粉じん爆発は完全燃焼しやすい。
(5)第1類と第5類危険物には、火薬の原料になるものがある。
解答(4)有機化合物の粉じん爆発は不完全燃焼しやすいです。
問題23 自然発火に関する次の分の( )内のA~Cに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものはどれか。
「自然発火とは、物質が自然に発熱し、( A )に達することで起こる。粉末状や薄いシート状のものを堆積させると蓄熱しやすく、( B )を十分に行って冷却すると予防に効果的である。自然発火の原因の1つとして、( C )によって乾性油や石炭が発火することが挙げられる。」
(1)A 発火点 B 密閉 C 酸化熱
(2)A 引火点 B 換気 C 酸化熱
(3)A 発火点 B 換気 C 酸化熱
(4)A 引火点 B 換気 C 分解熱
(5)A 発火点 B 密閉 C 酸化熱
解答(3)点火源がなくても発熱するのは発火といい、換気をすることで冷却すると予防に効果的です。
問題24 燃焼について誤っているものはどれか。
(1)燃焼には、可燃物、酸素供給源、点火源の3つが必要である。
(2)有機化合物の大半は可燃物だが、例外として一酸化炭素は不燃物である。
(3)空気中の酸素濃度が高くなるほど激しく燃焼し、逆に15%以下になると燃焼しない。
(4)静電気、火花、摩擦は点火源になるが、融解熱や蒸発熱は点火源にはならない。
(5)酸素供給源には、空気中の酸素だけでなく、酸化剤や可燃物に含まれている酸素も当てはまる。
解答(2)有機化合物で、これ以上酸化しない不燃物は二酸化炭素です。
問題25 酸化と還元について、誤っているものはどれか。
(1)酸化銅が炭素によって銅になることを酸化という。
(2)酸化と還元は常に同時に起こり、これを酸化還元反応という。
(3)他の物質を酸化させる物質を酸化剤といい、他の物質を酸化させた酸化剤は還元される。
(4)硝酸、塩素、酸素は酸化剤になりやすい。
(5)ナトリウム、カリウム、水素は還元剤になりやすい。
解答(1)酸化銅が炭素によって銅になることは還元といいます。
危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法(10問)
問題26 引火点に関する次の記述で正しいものはどれか。
(1)軽油の引火点は重油より高い。
(2)エタノールの引火点は灯油より高い。
(3)重油の引火点はギヤー油より高い。
(4)アマニ油の引火点は灯油より低い。
(5)ジエチルエーテルの引火点はエタノールの引火点より低い。
解答(5)物品の引火点は下記のようになっています。
物品 | 引火点(℃) | 発火点(℃) | 比重 |
ジエチルエーテル | -45 | 160 | 0.7 |
二硫化炭素 | -30以下 | 90 | 1.3 |
ガソリン | -40以下 | 300 | 0.65 |
エタノール | 13 | 363 | 0.8 |
灯油 | 40 | 220 | 0.8 |
軽油 | 45 | 220 | 0.85 |
重油 | 60 | 250 | 0.9 |
ギヤー油 | 220 | 0.9 | |
アマニ油 | 222 | 343 | 0.93 |
問題27 第1類から第6類の危険物に関して、誤っているものはどれか。
(1)第1類危険物は酸化性固体であり、可燃物を燃えやすくするが、酸化性固体自身は燃えない。
(2)第2類危険物は可燃性固体であり、酸化性物質によって酸化されやすい。
(3)第3類危険物の中には、水に触れると発火する危険のある物質がある。
(4)第4類危険物は、引火性液体である。
(5)第5類危険物は、酸素を含みますが、その酸素で自身が燃えることはありません。
解答(5)第5類危険物は、自身の酸素で燃えることがあります。
問題28 次の文章の( )内のA~Cに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものはどれか。
「動植物油類のうち( A )はよう素価が小さく、不飽和脂肪酸が( B )ので、( C )しにくい。」
(1)A 半乾性油 B 多い C 自然発火
(2)A 乾性油 B 多い C 自然発火
(3)A 乾性油 B 少ない C 引火
(4)A 不乾性油 B 多い C 引火
(5)A 不乾性油 B 少ない C 自然発火
解答(5)動植物油類のなかで、よう素価が小さいのは不乾性油で、不飽和脂肪酸が少ないほど自然発火しにくいです。
問題29 第4類危険物の記述として、誤っているものはどれか。
(1)いずれも引火しやすく、冷暗所に保存したり、密栓することで安全を確保する。
(2)非水溶性が多く、比重が1より軽いものがほとんどなので、水による消火が効果的である。
(3)液面から可燃性蒸気が発生し、この可燃性蒸気は低所にたまりやすい。
(4)液体の流動によって静電気が発生しやすく、電気の不良導体が多い。
(5)可燃性蒸気による火災は、窒息と抑制による消火が効果的である。
解答(2)非水溶性の危険物の場合、水による消火や強化液の棒状放射は避けます。
問題30 第2石油類の記述として、誤っているものはどれか。
(1)灯油と軽油と酢酸は非水溶性である。
(2)灯油と軽油は発火点が220℃である。
(3)灯油と軽油は静電気が発生しやすい。
(4)灯油と軽油と酢酸による火災が発生した場合、窒息消火が有効である。
(5)灯油と軽油と酢酸は引火点が常温(20℃)より高い。
解答(1)水溶性のものもあり、酢酸が代表的です。
問題31 静電気に関して、誤っているものはどれか。
(1)不導体の物質は静電気を発生しやすい。
(2)水分を通して静電気が点火源になることを防ぐため、部屋の湿度を下げた方がよい。
(3)静電気による火災を防ぐため、配管やホースの内径を大きくして流速を遅くするほうがよい。
(4)導線を接地させることで、静電気を地面に流すことができ、火災予防になる。
(5)静電気の発生を少なくするには、物体同士の摩擦を少なくするとよい。
解答(2)物体の電気を水分に逃がした方が静電気が発生しにくいので、部屋の湿度は上げたほうがよいです。
問題32 メタノールとエタノールに関する記述として、誤っているものはどれか。
(1)どちらも引火点が常温(20℃)より低く、引火しやすい。
(2)どちらも沸点が100℃以上である。
(3)メタノールには毒性があり、エタノールには麻酔性がある。
(4)どちらも無色透明である。
(5)換気のよい場所で、密栓して冷暗所に保管すると災害予防になる。
解答(2)メタノールもエタノールも沸点は100℃以下です。
問題33 第4類危険物の火災における消火剤の効果について、誤っているものはどれか。
(1)泡消火剤の窒息消火は有効である。
(2)二酸化炭素消火剤の窒息消火は有効である。
(3)ハロゲン化物消火剤の抑制消火は有効である。
(4)粉末消火剤の抑制消火は有効である。
(5)強化液の棒状放射は有効である。
解答(5)強化液は霧状放射が有効です。
問題34 第1石油類に関する記述として、誤っているものはどれか。
(1)ガソリンとアセトンの引火点は0℃以下である。
(2)ガソリンの発火点は酢酸エチルより低い。
(3)酢酸エチル、アセトン、ビリジンの色は無色である。
(4)ガソリンと酢酸エチルは静電気が発生しにくい。
(5)ガソリンや酢酸エチルは非水溶性であり、より危険性が高い。
解答(4)ガソリンと酢酸エチルは静電気が発生しやすいです。
問題35 特殊引火物について、誤っているものはどれか。
(1)引火点、発火点が第4類危険物の中で最も低く、危険性が高い。
(2)ジエチルエーテルの引火点は第4類危険物の中で最も低い。
(3)二硫化炭素の発火点はジエチルエーテルの発火点より高い。
(4)色はいずれも無色透明である。
(5)非水溶性のものもあれば、水溶性のものもある。
解答(3)二硫化炭素の発火点は第4類危険物の中で最も低いです。