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危険物乙4のよく出る問題集【2024年版】

[危険物取扱者乙4]試験情報
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当サイトは、危険物取扱者乙4類の資格取得を目指す方が、無料かつ独学でも資格に合格できることを目的にした学習サイトです。

危険物乙4の本試験には、引火点や発火点が低い(引火・発火しやすい)危険度の高い物質に関連する問題が出題されやすいなど、おおまかな出題傾向があります。

このサイトでは、各単元の出題頻度を

(ほぼ出題される☆☆☆)

(よく出題される☆☆)

(たまに出題される☆)

の3つに分けていますが、このページでは各単元の(ほぼ出題される☆☆☆)に該当する問題を集めました。

試験前の最終チェックにも使えると思うので、よければご利用ください。

危険物に関する法令

問題 法別表第一に定める第4類の危険物の品名について、間違っているものはどれか。

(1)特殊引火物とは、二硫化炭素のような発火点が100℃以下のもの、またはジエチルエーテルのような引火点がー20℃以下で沸点が40℃以下のものである。

(2)第1石油類とは、アセトンやガソリンなど、引火点が21℃未満のものである。

(3)第2石油類とは、灯油や軽油など、引火点が21℃以上70℃未満のものである。

(4)第3石油類とは、重油やギヤー油など、引火点が70℃以上200℃未満ものである。

(5)第4石油類とは、シリンダー油など、引火点が200℃以上250℃未満のものである。

解答(4)ギヤー油は第4石油類です。

第4章 危険物の性質 2.第4類危険物 

問題 移動タンク貯蔵所によって危険物を移送する場合の基準について、次のうち正しいものはどれか。

(1)移動タンク貯蔵所を常置する際、場所についての基準は定められていませんが、保安距離と保有空地は必要である。

(2)移動タンク貯蔵所に乗車する危険物取扱者は、危険物取扱者免状を携帯しなければならない。

(3)危険物を移送する者は、移送後に移動貯蔵タンクの点検を行なわなければならない。

(4)長時間にわたる移送には、3人以上の運転要員が必要。

(5)移動タンク貯蔵所によって移送する場合、移送する物に関わらず、移送経路等を記載した書面を消防機関に送付し、その書面の写しを携帯しなければならない。

解答(2)

(1)移動タンク貯蔵所を常置するときは、場所についての基準は定められていますが、保安距離と保有空地は不要です。 

(3)点検は移送前にしなければなりません。

(4)長時間の移送には2人以上の運転要員が必要です 。

(5)移送経路等を記載した書面を消防機関に送付し、書面の写しを携帯しなければならないのは、アルキルアルミニウム等を移送する場合だけです。

第5章 危険物に関する法令 11.移動タンク貯蔵所と簡易タンク貯蔵所の基準

第5章 危険物に関する法令 17.移送の基準 

問題 危険物の品名、物品名、指定数量の組み合わせで正しいものはどれか。

  品名 物品名 指定数量
(1) 特殊引火物 ジエチルエーテル 100ℓ
(2) 第1石油類 メタノール 400ℓ
(3) 第2石油類 酢酸 2000ℓ
(4) 第3石油類 グリセリン 3000ℓ
(5) 動植物油類 アマニ油 5000ℓ

解答(3)

(1)ジエチルエーテルの指定数量は50ℓです。

(2)メタノールはアルコール類です。

(4)グリセリンの指定数量は4000ℓ

(5)アマニ油の指定数量は10000ℓです。

第4章 危険物の性質 3.指定数量と倍数 

問題 危険物を車両で運搬する場合の技術上の基準について、誤っているものはどれか。

(1)運搬容器の材質は、鋼板、アルミニウム板など、規則で定められたものに限る。

(2)運搬容器を積み重ねる高さは、3m以下とする。

(3)第3類の危険物と第4類の危険物は混載することができる。

(4)危険物の運搬の際は、必ず危険物取扱者が乗車する。

(5)指定数量以上の危険物を運搬する場合、「危」と表示した標識を車両の前後に掲げる。

解答(4)危険物の運搬を行う場合、危険物取扱者の乗車は必要ありません。

第5章 危険物に関する法令 16.運搬の基準

問題 製造所等の仮使用、仮貯蔵、仮取扱いの説明として、誤っているものはどれか。

(1)製造所等の一部変更をするとき、変更工事に係る部分以外を仮に使用できることを仮使用という。

(2)指定数量以上の危険物について、承認を受けることで貯蔵、取り扱うことができることを仮貯蔵、または仮取り扱いという。

(3)仮使用、仮貯蔵、仮取り扱いをする場合、市町村長等の承認が必要である。

(4)仮貯蔵、仮取り扱いができる期間は10日以内に限られる。

(5)仮使用ができる期間は変更工事中のみに限られる。

解答(3)市町村長等の承認が必要なのは仮使用のみです。仮貯蔵・仮取り扱いは、消防長か消防署長の承認が必要です。

第5章 危険物に関する法令 2.製造所等の申請と届出 

問題 ガソリン200kℓ、軽油100kℓ、重油300kℓを貯蔵する屋外貯蔵タンクが同一の防油堤内にある場合、この防油堤に必要とされる最低限の容量は、どれか。

(1)600kℓ

(2)110kℓ

(3)200kℓ

(4)400kℓ

(5)330kℓ

解答(5)

同じ防油堤の中に、引火点を持つ2つ以上の液体危険物が貯蔵されている場合、最大容量の110%が防油堤の最低限の容量となります。

第5章 危険物に関する法令 9.屋外タンク貯蔵所の基準 

問題 危険物施設に関する記述で誤っているものはどれか。

(1)製造所とは、危険物を製造する施設である。

(2)危険物を加工するだけの施設は取扱所に分類される。

(3)貯蔵所とは、危険物を貯蔵または取り扱う施設で、9種類ある。

(4)製造所、貯蔵所、取扱所をまとめて製造所等という。

(5)容器に収納して建物の中で貯蔵する施設を屋内貯蔵所という。

解答(3)

貯蔵所は全部で7種類です。

第5章 危険物に関する法令 1.危険物施設

問題 移動タンク貯蔵所に関する基準で、誤っているものはどれか。

(1)容量は30000ℓ以下にしなければならない。

(2)保安距離と保有空地は不要だが、常置場所が屋内の場合、壁や床等を耐火構造か不燃材料でつくった建物の1階に置かなければならない。

(3)ガソリン、ベンゼン等、静電気による災害の恐れがある液体危険物の移動貯蔵タンクには接地導線(アース)を設置する。

(4)路上での立ち入り検査等に対応するため、完成検査済証、定期点検記録、譲渡・引渡しの届出書、品名、数量または指定数量の倍数の変更届出書を車両に備えておかなければならない。

(5)取り扱う危険物の最大数量のみを表示すればよい。

問題 危険物の取扱いおよび危険物取扱者の権限や責務について、誤っているものはどれか。

(1)甲種危険物取扱者は1類~6類すべての危険物の取扱いと立会いができる。

(2)乙種危険物取扱者が免状を取得した類の危険物を取り扱う場合、乙種危険物取扱者が立ち会えば、危険物取扱者以外の者でも危険物を扱える。

(3)丙種危険物取扱者が立ち会っても、危険物取扱者以外の者は危険物を取り扱えない。

(4)危険物の取扱作業をしている危険物取扱者は、原則、危険物の取り扱いに従事した日から1年以内に保安講習を受けなければならない。

(5)甲種、乙種、丙種のいずれかの危険物取扱者の免状を取得している者であれば、危険物保安監督者になる資格がある。

解答(5)

危険物保安監督者には、甲種または乙種の危険物取扱者のうち、6カ月以上の実務経験がある者の中から選任されます。

第5章 危険物に関する法令 3.危険物取扱者の制度

問題 製造所等に設置する消火設備の区分と特徴として、次のA~Eのうち、正しいものはいくつあるか。

A 第1種消火設備は、屋内消火栓や屋外消火栓がある。

B 第2種消火設備には、普通火災や油火災に効果的な泡消火設備や、抑制効果のあるハロゲン化物消火設備がある。

C 第3種消火設備には、熱に反応すると自動で噴水するスプリンクラー設備がある。

D 第4種消火設備には大型消火器があり、小型消火器とは異なる消火剤を用いて消火する。

E 第5種消火設備には小型消火器のみ該当する。

(1)1つ (2)2つ (3)3つ (4)4つ (5)5つ

解答(1)

B 泡消火設備やハロゲン化物消火設備は第3種消火設備に該当します。

C スプリンクラー設備は第2種消火設備に該当します。

D 大型消火器の消火剤は、小型消火器で使われるものと同じです。

E 第5種消火設備には、小型消火器以外にも、水バケツや乾燥砂も含まれます。

第3章 消火 2.消火設備

問題 危険物取扱者の免状について、正しいものはどれか。

(1)本籍地の都道府県が変わったときや、免状の写真が撮影されてから10年経過した場合、必ずその免状を交付した都道府県知事に書き換えを申請しなければならない。

(2)免状の交付は、受験した都道府県知事知事、または居住地の都道府県知事が行う。

(3)免状を破損した場合、その免状を交付した都道府県知事、または書き換えをした都道府県知事に申請書のみを提出すれば再交付できる。

(4)危険物取扱者の免状は交付を申請した都道府県でのみ有効である。

(5)消防法に違反して免状を返納した場合、返納を命じられてから1年以上経過する、または罰金以上の刑が終わってから2年以上経過していないと免状の交付が行われない可能性がある。

解答(5)

(1)免状の書き換えの申請は、免状を交付した都道府県知事の他に、居住地の都道府県や勤務地の都道府県の知事にもできる。

(2)免状の交付は受験した都道府県の知事にしか申請できません。

(3)免状を破損した場合、申請書に破損した免状を添えて再交付の申請をします。

(4)危険物取扱者の免状は全国で有効です。

第5章 危険物に関する法令 3.危険物取扱者の制度

問題 製造所等に設置する標識および掲示板について、正しいものはどれか。

(1)移動タンク貯蔵所では、黒色の地に黄色の反射塗料等で「危険物給油取扱所」と表示した標識を車両前後の見やすい場所に掲げる。

(2)危険物等を表示する掲示板には、白色の地に黒色の文字で、危険物の類、品名、貯蔵最大量、指定数量の倍数、危険物保安監督者の氏名または職名を表示する。

(3)移動タンク貯蔵所は、黄赤色の地に黒色の文字で「給油中エンジン停止」と表示した掲示板を設置する。

(4)引火点21℃未満の危険物を貯蔵または取り扱う屋外タンク貯蔵所、屋内タンク貯蔵所、地下タンク貯蔵所には、白色の地に黒色の文字で注意事項を表示する。

(5)第1類危険物のアルカリ金属の過酸化物と第3類危険物の禁水性物品は赤色の地に白色の文字で「禁水」と表示する。

解答(2)

(1)移動タンク貯蔵所では「危」と表示します。

(3)「給油中エンジン停止」と表示するのは給油取扱所です。

(4)黒色の文字で表示するのは危険物の類と危険物の品名です。注意事項は赤色の文字で表示します。

(5)第1類危険物のアルカリ金属の過酸化物と第3類危険物の禁水性物品は青色の地に白色の文字で「禁水」と表示します。

第5章 危険物に関する法令 14.標識と掲示板

問題 製造所等の定期点検について誤っているものはどれか。

(1)点検は原則1年に1回は行わなければならない。

(2)定期点検の記録は原則3年間保存しなければならない。

(3)定期点検は、必ず危険物取扱者か危険物施設保安員が行わなければならない。

(4)屋内タンク貯蔵所は定期点検の対象ではない。

(5)地下タンクがある製造所等は定期点検の対象である。

解答(3)

危険物取扱者の立ち会いがあれば資格がなくても定期点検を行うことができます。

第5章 危険物に関する法令 4.製造所等の点検と予防

問題 製造所等の保安距離について、誤っているものはどれか。

(1)屋内貯蔵所と屋外貯蔵所には保安距離が必要である。

(2)給油取扱所と移送取扱所には保安距離は不要である。

(3)同一敷地外の一般住居に対しては、10m以上の保安距離が必要である。

(4)学校や病院など、多数の人が利用する施設には20m以上の保安距離が必要である。

(5)重要文化財等の建造物には50m以上の保安距離が必要である。

解答(4)

多数の人が利用する施設には30m以上の保安距離が必要です。

第5章 危険物に関する法令 5.保安距離と保有空地

基礎的な物理学及び基礎的な化学

問題 沸点と融点について誤っているものはどれか。

(1)液体を加熱して蒸気圧の値が上昇し、外圧と等しくなったときの液温を沸点という。

(2)外圧と沸点は反比例の関係にあり、外圧が小さくなると沸点は高くなる。

(3)液体が固体に変化することを凝固という。

(4)融解と凝固が起きる際の温度は一定である。

(5)物質は融点より温度が低いときは固体の状態である。

解答(2)

外圧と沸点は比例するので、外圧が小さくなると沸点も高くなります。

第1章 物理 3.沸点と融点

問題 火災の種類に対する適切な消火剤と消火方法について誤っているものはどれか。

(1)普通火災に対して、水の棒状放射で冷却消火した。

(2)電気火災に対して、強化液による霧状放射で冷却消火した。

(3)油火災に対して、耐アルコール泡を使って窒息消火した。

(4)油火災に対して、二酸化炭素を使って窒息消火した。

(5)普通火災に対して、炭酸水素塩類で抑制消火した。

解答(5)

炭酸水素塩類は普通火災には使えません。

第3章 消火 1.消火方法

問題 熱の移動について誤っているものはどれか。

(1)冬の寒い日に金属の手すりを握っていたら手が冷たくなった。これを伝導という。

(2)熱伝導率が大きい物質は熱が蓄積されやすいので、燃焼しやすい。

(3)液体よりも気体の方が熱伝導率が小さい。

(4)放射は、熱を伝える物質がなくても熱の移動が行われるので、真空でも起こる。

(5)エアコンのように、気体が移動することによって熱が伝わることを対流という。

解答(2)

熱伝導率が大きい物質は熱が蓄積されにくいので、燃焼しにくいです。

第1章 物理 6.熱の移動と熱膨張


問題 酸と塩基について誤っているものはどれか。

(1)水に溶けると電離してH⁺水素イオンを生む物質を酸といい、硫酸や炭酸が当てはまる。

(2)水に溶けると電離してOH⁻水酸化物イオンを生む物質を塩基といい、水酸化ナトリウムやアンモニアが当てはまる。

(3)酸は青色のリトマス紙を赤色にし、塩基は赤色のリトマス紙を青色にする。

(4)酸は塩基の性質を弱め、塩基は酸の性質を強める。

(5)酸と塩基が反応して、塩と水が発生することを中和という。

解答(4)

酸が塩基の性質を弱くするのと同じく、塩基も酸の性質を弱めます。

第1章 化学 7.酸・塩基・中和

問題 化学変化または物理変化の組み合わせとして正しいものはどれか。

(1)物理変化=ドライアイスが昇華して二酸化炭素になる。

(2)物理変化=木が燃えて灰になる。

(3)物理変化=鉄が錆びる。

(4)化学変化=食塩を水に溶かして食塩水にする。

(5)化学変化=エタノールにホルマリン等を加えて変性アルコールにする。

解答(1)

物理変化とは、物質の性質は同じで形や状態が変わることです。

また、化学変化とは、物質が違う性質の物質に変わることをいいます。

ドライアイスは二酸化炭素が固体になったものであり、気体に変わっても性質は二酸化炭素のままなので物理変化です。

第1章 化学 1.化学変化

問題 燃焼範囲と引火点について誤っているものはどれか。

(1)燃焼範囲の下限値は低い方が燃焼しやすく危険である。

(2)ある危険物の燃焼範囲の下限値が7vol%、引火点が30℃である。このとき、危険物の液温が30℃に達すると、 濃度7vol%の可燃性蒸気を発生する。

(3)引火点は点火源が無くても物質が燃焼する最低の温度である。

(4)引火点は高いほど燃焼しにくいといえる。

(5) 可燃性蒸気が空気中で燃焼できる一定の濃度の範囲を燃焼範囲という。

解答(3)

引火点で燃焼するには点火源が必要です。点火源が不要なのは発火点です。

第2章 燃焼理論 2.引火点・発火点・燃焼範囲

問題 400gの水に20gの食塩を溶かしたとき、溶液の濃度は何%になるか、近いものを選べ。

(1)4.56%

(2)4.66%

(3)4.76%

(4)5.16%

(5)5.26%

解答(3)

溶液の濃度は、溶質の質量÷溶液の質量×100で求められます。

水20gが溶質、食塩水420gが溶液なので、

20÷420×100=4.76……

となるので、(3)が一番近いです。

第1章 化学 6.溶液

問題 金属のイオン化傾向について、誤っているものはどれか。

(1)液体中において、カリウムは鉄より溶けやすい。

(2)液体中において、鉄は銀より溶けにくい。

(3)空気中において、銅は銀より錆びやすい。

(4)空気中において、金は銅より錆びにくい。

(5)液体中において、銀は鉄より溶けにくい。

解答(2)

鉄は銀よりイオン化傾向が大きいので、溶けやすいです。

第1章 化学 9.元素

問題 可燃物の燃焼の種類について誤っているものはどれか。

(1)紙が燃焼したとき、燃焼の種類は分解燃焼に当てはまる。

(2)分解燃焼のうち、ニトロセルロースは自己燃焼に当てはまる。

(3)木炭は表面燃焼に当てはまり、分解も蒸発もしない。

(4)硫黄は熱分解せず、蒸発燃焼する。

(5)ガソリンは、液面から蒸発した可燃性蒸気が空気と混合し、点火源によって燃焼する予混合燃焼に当てはまる。

解答(5)

ガソリンなどの液体が、液面から蒸発した可燃性蒸気が空気と混合し、点火源によって燃焼するのは蒸発燃焼です。

第2章 燃焼理論 1.燃焼

問題 静電気に関して、次のA~Eのうち正しいものは、いくつあるか。

A 静電気は、物質に帯電した電気である。

B 静電気は、金属のような電気を通しやすい物質に発生しやすい。

C 静電気は液体がパイプやホースを流れるときに発生しやすく、流速に比例して静電気の量が増える。

D 湿度を上げることで静電気を発生しにくくすることができる。

E ガソリンは静電気が発生しやすい。

(1)1つ (2)2つ (3)3つ (4)4つ (5)5つ

解答(4)Bは誤りで、金属のような電気を通しやすい物質は帯電しにくいので静電気は発生しにくいです。

第1章 物理 7.静電気・電流・電圧

問題 次の危険物の引火点と燃焼範囲の下限値として考えられる組み合わせのうち、正しいものはどれか。

「ある引火性液体は、液温50℃のとき濃度9vol%の可燃性蒸気を発生し、火を近づけたところ引火した。」

(1)[引火点 35℃] [燃焼範囲の下限値8vol%] 

(2)[引火点 40℃] [燃焼範囲の下限値10vol%]

(3)[引火点 45℃] [燃焼範囲の下限値12vol%]

(4)[引火点 50℃] [燃焼範囲の下限値14vol%]

(5)[引火点 55℃] [燃焼範囲の下限値16vol%]

解答(1)50℃で引火しているので、引火点は50℃以下です。9vol%の可燃性蒸気を発生したということは、燃焼範囲の下限値は9vol%以下です。燃焼範囲の下限値を下回ったときには引火しないので、(1)が唯一条件に当てはまる解答です。

第2章 燃焼理論 2.引火点・発火点・燃焼範囲 

問題 次の物質の変化で正しい組み合わせはどれか。

(1)空気中に放置した鉄が錆びてぼろぼろになる。「物理変化」

(2)原油を分別蒸留してガソリンをつくる「化学変化」

(3)ドライアイスが気体の二酸化炭素になる「化学変化」

(4)食塩を水に溶かして食塩水をつくる「化学変化」

(5)紙や木が燃えて灰になる「化学変化」

解答(5)物理変化は物質の形や状態が変わるだけで、化学変化は性質の違う物質に変わることをいいます。

第1章 化学 1.化学変化 

問題 自然発火に関する次の分の( )内のA~Cに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものはどれか。

「自然発火とは、物質が自然に発熱し、( A )に達することで起こる。粉末状や薄いシート状のものを堆積させると蓄熱しやすく、( B )を十分に行って冷却すると予防に効果的である。自然発火の原因の1つとして、( C )によって乾性油や石炭が発火することが挙げられる。」

(1)A 発火点 B 密閉 C 酸化熱

(2)A 引火点 B 換気 C 酸化熱

(3)A 発火点 B 換気 C 酸化熱

(4)A 引火点 B 換気 C 分解熱

(5)A 発火点 B 密閉 C 酸化熱

解答(3)点火源がなくても発熱するのは発火といい、換気をすることで冷却すると予防に効果的です。

第2章 燃焼理論 3.自然発火・混合危険・爆発 

問題 酸化と還元について、誤っているものはどれか。

(1)酸化銅が炭素によって銅になることを酸化という。

(2)酸化と還元は常に同時に起こり、これを酸化還元反応という。

(3)他の物質を酸化させる物質を酸化剤といい、他の物質を酸化させた酸化剤は還元される。

(4)硝酸、塩素、酸素は酸化剤になりやすい。

(5)ナトリウム、カリウム、水素は還元剤になりやすい。

解答(1)酸化銅が炭素によって銅になることは還元といいます。

第1章 化学 8.酸化と還元

危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法

問題 危険物の類ごとの性質について、誤っているものはどれか。

(1)第1類危険物は酸化性物質であり、他の可燃物を燃やしやすいが、自身は燃えない。

(2)第2類危険物は、可燃性の固体であり、引火しやすい。

(3)第3類危険物は空気に触れると発火する自然発火性物質と、水に触れると発火する禁水性物質である。

(4)第5類危険物は酸素を含み、その酸素によって自身が発火する固体または気体の自己反応性物質である。

(5)第6類危険物は、他の物質を酸化する酸化性液体である。

解答(4)

第5類危険物は固体または液体の自己反応性物質です。

消防法に定められる危険物は固体と液体のみなので気を付けましょう。

第4章 危険物の性質 1.危険物の分類

問題 第4類危険物の性質について誤っているものはどれか。

(1)常温または加熱することで引火しやすい。

(2)非水溶性であり、比重が水より小さいものが多く水に浮く。

(3)可燃性蒸気の比重が1より小さく、高所に溜まりやすい。

(4)不良導体が多く、液体の流動によって静電気が溜まりやすい。

(5)消火方法として、窒息、抑制が適している。

解答(3)

可燃性蒸気の比重は1より大きく、低所に溜まりやすいです。

第4章 危険物の性質 2.第4類危険物

問題 灯油の性質について誤っているものはどれか。

(1)ガソリンと混合すると引火しやすいため、混合しないように予防する。

(2)灯油から発生した蒸気は空気より軽く、高所に溜まりやすい。

(3)非水溶性で、静電気が発生しやすい。

(4)有機溶剤は溶けない。

(5)消火方法は泡や二酸化炭素などによる窒息消火が適している。

解答(2)

灯油の蒸気は空気より重く、低所に溜まりやすいです。

第4章 危険物の性質 7.第2石油類


問題 ガソリンの性質について誤っているものはどれか。

(1)引火点と沸点が低く、非常に引火しやすい。

(2)空気より重く、低所に溜まりやすい。

(3)静電気は発生しやすい。

(4)基本的に無色だが、灯油や軽油と区別するためにオレンジ色に着色してある。

(5)消火方法は抑制消火が適している。

解答(5)

消火は窒息消火が適しています。

第4章 危険物の性質 5.第1石油類

問題 ジエチルエーテルの性質について誤っているものはどれか。

(1)引火点が非常に低く、燃焼範囲も広いため、引火しやすい。

(2)空気より重く、低所に溜まりやすいため、よく換気し、日当たりのよい場所に保管する。

(3)非水溶性であり、静電気が発生しやすい。

(4)発生する蒸気には麻酔性がある。

(5)無色透明の液体である。

解答(2)

ジエチルエーテルは日光に当てると過酸化物が発生し、爆発する危険があるので、冷暗所に保管します。

第4章 危険物の性質 4.特殊引火物

問題 動植物油類の危険物の性質について誤っているものはどれか。

(1)アマニ油は熱が蓄積される状態にすると自然発火しやすい。

(2)ヤシ油はよう素価が小さく、不飽和脂肪酸が少ない乾性油である。

(3)ナタネ油の比重は1より小さく水より軽い。

(4)動植物油類の危険物は非水溶性である。

(5)動植物油類の危険物は燃え始めると液温が高くなり、消火が困難になる。

解答(2)

ヤシ油はよう素価が小さく、不飽和脂肪酸が多い不乾性油です。

第4章 危険物の性質 10.動植物油類

問題 引火点に関する次の記述で正しいものはどれか。

(1)軽油の引火点は重油より高い。

(2)エタノールの引火点は灯油より高い。

(3)重油の引火点はギヤー油より高い。

(4)アマニ油の引火点は灯油より低い。

(5)ジエチルエーテルの引火点はエタノールの引火点より低い。

解答(5)物品の引火点は下記のようになっています。

物品引火点(℃)発火点(℃)比重
ジエチルエーテル-451600.7
二硫化炭素-30以下901.3
ガソリン-40以下3000.65
エタノール133630.8
灯油402200.8
軽油452200.85
重油602500.9
ギヤー油220 0.9
アマニ油2223430.93

第4章 危険物の性質 2.第4類危険物 

問題 第2石油類の記述として、誤っているものはどれか。

(1)灯油と軽油と酢酸は非水溶性である。

(2)灯油と軽油は発火点が220℃である。

(3)灯油と軽油は静電気が発生しやすい。

(4)灯油と軽油と酢酸による火災が発生した場合、窒息消火が有効である。

(5)灯油と軽油と酢酸は引火点が常温(20℃)より高い。

解答(1)水溶性のものもあり、酢酸が代表的です。

第4章 危険物の性質 7.第2石油類 

問題 メタノールとエタノールに関する記述として、誤っているものはどれか。

(1)どちらも引火点が常温(20℃)より低く、引火しやすい。

(2)どちらも沸点が100℃以上である。

(3)メタノールには毒性があり、エタノールには麻酔性がある。

(4)どちらも無色透明である。

(5)換気のよい場所で、密栓して冷暗所に保管すると災害予防になる。

解答(2)メタノールもエタノールも沸点は100℃以下です。

第4章 危険物の性質 6.アルコール類 

問題 第4類危険物の火災における消火剤の効果について、誤っているものはどれか。

(1)泡消火剤の窒息消火は有効である。

(2)二酸化炭素消火剤の窒息消火は有効である。

(3)ハロゲン化物消火剤の抑制消火は有効である。

(4)粉末消火剤の抑制消火は有効である。

(5)強化液の棒状放射は有効である。

解答(5)強化液は霧状放射が有効です。

第4章 危険物の性質 2.第4類危険物 

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本試験では下記のような構成でテストを受けることになります。

・危険物に関する法令(15問)

・基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)

・危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法(10問)

当サイトでは、本試験のような構成でテストできる過去問題集も用意しています。

本試験前に、時間を計ってテストしてみましょう。