危険物に関する法令(15問)
問題1 法令上、次の文の()内のA~Cに当てはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
「製造所等(移送取扱所を除く)を設置するには、消防本部及び消防署を置く市町村の区域では(A)、その他の地域では当外区域を管轄する(B)の許可を受けなければならない。また、工事完了後には許可内容どおり設置されているかの確認のために(C)を受けなければならない。」
(1)(A)市町村長(B)都道府県知事(C)完成検査
(2)(A)市町村長(B)都道府県知事(C)機能検査
(3)(A)消防長又は消防署長(B)市町村長(C)完成検査
(4)(A)消防長(B)市町村長(C)機能検査
(5)(A)消防署長(B)都道府県知事(C)完成検査
解答(1)
製造所等の設置には、消防本部及び消防署を置く市町村では(A)市町村長、その他の地域では(B)都道府県知事に申請し、工事完了後には(C)完成検査を申請します。
問題2 法令上、製造所等の所有者等が市町村長等に届け出なければならない場合として、次のうち誤っているものはどれか。
(1)危険物保安統括管理者を定めたとき。
(2)危険物保安監督者を解任したとき。
(3)製造所等の用途を廃止したとき。
(4)製造所等の譲渡又は引っ越しがあったとき。
(5)製造所等の定期点検を実施したとき。
解答(5)
定期点検は届け出の必要はありません。
問題3 免状の書換えを行わなければならないものは、次のうちどれか。
(1)危険物保安監督者になったとき。
(2)住所が変わったとき。
(3)勤務先が変わったとき。
(4)免状の写真がその撮影した日から10年経過したとき。
(5)危険物の取り扱い作業の保安に関する講習を受けたとき。
解答(4)
免状の書き換えを行うのは、免状の写真を撮った日から10年経ったときと、氏名、本籍地の都道府県が変わったときです。
問題4 法令上、危険物の取扱作業の保安に関する講習について、誤っているものはどれか。
(1)危険物保安監督者は7年に1回講習を受ける必要がある。
(2)製造所等の所有者であるが、免状を所有していないものは、講習を受ける必要がない。
(3)講習は、どの都道府県でも受けることができる。
(4)講習を受けなければならない危険物取扱者が受講しなかった場合は、免状の返納を命ぜられることがある。
(5)製造所等で危険物の取扱作業に従事している丙種危険物取扱者は、講習を受けなければならない。
解答(1)
危険物保安監督者は危険物取扱者の資格が必要なので、原則として危険物の取り扱いを始めてから1年以内に受け、それ以降最初の4月1日から3年以内ごとに受講します。
問題5 法令上、貯蔵し、又は取り扱う危険物の品名、数量又は指定数量の倍数にかかわりなく危険物保安監督者を定めなくてもよい製造所等は、次のうちどれか。
(1)製造所
(2)給油取扱所
(3)移送取扱所
(4)屋外タンク貯蔵所
(5)移動タンク貯蔵所
解答(5)
移動タンク貯蔵所には危険物保安監督者は必要ありません。
問題6 法令上、製造所等において定めなければならない予防規定について、誤っているものはどれか。
(1)予防規定には、災害その他の非常の場合に取るべき措置に関することを定めなければならない。
(2)予防規定には、地震発生時における施設又は設備に対する点検、応急措置等に関することを定めなければならない。
(3)予防規定に関して、火災予防のため必要があるときは市町村長等から変更を命ぜられることがある。
(4)予防規定は、当該製造所等の危険物保安監督者が作成し、認可を受けなければならない。
(5)予防規定を定める場合及び変更する場合は、市町村長等の認可を受けなければならない。
解答(4)
予防規定は、製造所等の所有者、管理者または占有者が定め、市町村長等に認可を受けます。
問題7 法令上、定期点検を行わなければならない製造所等として、次のうち誤っているものはどれか。
(1)指定数量の倍数が10以上の製造所
(2)屋内タンク貯蔵所
(3)移動タンク貯蔵所
(4)地下タンクを有する一般取扱所
(5)地下タンクを有する製造所
解答(2)
屋内タンク貯蔵所は定期点検をする必要はありません。
問題8 法令上、製造所等の中には、特定の建築物等から一定の距離を保たなければならないものがあるが、その建築物等として正しいものはどれか。
(1)大学
(2)使用電圧が5000Vの特別高圧架空電線
(3)重要文化財等を保管する倉庫
(4)予備校
(5)製造所等の敷地外の一般住居
解答(5)
(1)(4)小・中・高校や幼稚園は保安距離の対象になるが、大学・予備校は対象外。
(2)特別高圧架空電線は使用電圧が7000V~35000V以下で保安距離が必要。
(3)重要文化財等の建築物は対象になるが、それ以外の重要文化財や、保管する倉庫は対象にならない。
問題9 法令上、危険物を貯蔵し、又は取り扱う建築物等や工作物の周囲に、一定の空地を保有しなければならない製造所等に当てはまらないものはどれか。
(1)製造所
(2)屋内貯蔵所
(3)屋外貯蔵所
(4)地下タンク貯蔵所
(5)屋外タンク貯蔵所
解答(4)
地下タンク貯蔵所は保有空地が必要ありません。
問題10 法令上、製造所の位置、構造、設備の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)危険物を取り扱う建築物は、地階を有することができない。
(2)指定数量の倍数が10以上の製造所には、原則として避雷設備を設ける。
(3)危険物を扱う建築物の壁及び屋根は耐火構造とする。
(4)液状の危険物を取り扱う製造所の床には傾斜をつけなければならない。
(5)危険物を取り扱う製造所は、可燃性の蒸気等が低所にたまる可能性がある場合、屋外の高所に排出する設備をつくる必要がある。
解答(3)
危険物を取り扱う建築物の壁と屋根は不燃材料で造る。
問題11 屋外タンク貯蔵所に防油堤を設けなければならないものは、次のうちどれか。
(1)引火点を有する危険物のみを貯蔵する屋外タンク貯蔵所。
(2)引火点を有しない危険物のみを貯蔵する屋外タンク貯蔵所。
(3)二硫化炭素を除く液体の危険物を貯蔵するすべての屋外タンク貯蔵所。
(4)第4類危険物以外の危険物を貯蔵する屋外タンク貯蔵所。
(5)第4類危険物で、引火点の低い危険物のみを貯蔵する屋外タンク貯蔵所。
解答(3)
液体危険物(二硫化炭素以外)を屋外タンクで貯蔵する場合、周囲に防油堤を設けなければいけません。
問題12 法令上、屋内タンク貯蔵所の位置、構造及び設置の技術上の基準について、誤っているものはどれか。
(1)屋内貯蔵タンクの容量は原則、指定数量の倍数が40以下であるが、タンクが2つある場合は指定数量の80倍以下が上限となる。
(2)屋内貯蔵タンクの容量は、第4石油類と動植物油類以外の第4類危険物を貯蔵する場合、20000ℓ以下である。
(3)タンク専用室の窓又は出入口にガラスを用いる場合は、網入りガラスにしなければならない。
(4)屋内タンク貯蔵所は平屋建てのタンク専用室として設置する。
(5)タンク専用室には天井を設けてはいけない。
解答(1)
屋内貯蔵タンクの容量は指定数量の40倍以下。タンクが2つ以上ある場合でも40倍以下にする。
問題13 法令上、製造所等における危険物の貯蔵及び取扱いのすべてに共通する技術上の基準について、誤っているものはどれか。
(1)製造所等では、安易に火気を使用してはならない。
(2)貯留設備や油分離装置に溜まった危険物は、あふれないように、こまめに汲み上げる。
(3)危険物を貯蔵し、又は取り扱う建築物その他の工作物又は設備では、遮光や換気を行ってはならない。
(4)製造所等においては、許可もしくは届出に係る品名以外の危険物又はこれらの許可もしくは届出に係る指定数量の倍数を超える危険物の貯蔵、取扱いはできない。
(5)製造所等においては、常に清掃及び整理をし、みだりに不必要なものを置かない。
解答(3)
危険物を貯蔵、取扱う施設では危険物の性質に応じ、遮光や換気を行わなければなりません。
問題14 法令上、製造所等に消火設備を設置する場合の所要単位を計算する方法として、次のうち誤っているものはどれか。。
(1)危険物は指定数量の20倍を1所要単位とする。
(2)外壁が耐火構造でない貯蔵所の建築物は、延べ面積75㎡を1所要単位とする。
(3)外壁が耐火構造の製造所の建築物は、延べ面積100㎡を1所要単位とする。
(4)外壁が耐火構造の貯蔵所の建築物は、延べ面積150㎡を1所要単位とする。
(5)外壁が耐火構造でない製造所の建築物は、延べ面積50㎡を1所要単位とする。
解答(1)
危険物は指定数量の10倍を1所要単位とします。
問題15 法令上、製造所等における法令違反と、それに対し市町村長等から受ける命令等として、次の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。
(1)危険物の貯蔵、取扱いが、法令の定める技術上の基準に従っていない場合 → 貯蔵・取扱いの基準遵守命令
(2)製造所等の位置、構造、設備が、法令の定める技術上の基準に従っていない場合 → 危険物施設の基準適合命令
(3)危険物保安監督者や危険物保安統括管理者が消防法令に違反したときや、適任ではないと判断されたとき → 危険物保安監督者等の解任命令
(4)製造所等の設置許可や仮貯蔵、仮取扱いの承認なく、指定数量以上の危険物を扱っている場合 → 無許可貯蔵等の危険物に対する措置命令
(5)緊急の安全、災害防止のために所有者等に対し、施設の一時停止または使用制限を命令する。 → 応急措置命令
解答(5)
緊急の安全、災害防止のために所有者等に対し、施設の一時停止または使用制限を命令するのは緊急使用停止命令です。
基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)
問題16 燃焼に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。
(1)ニトロセルロースは、分子内に酸素を含有し、その酸素が燃焼に使われる。これを内部(自己)燃焼という。
(2)木炭は、熱分解や気化することなく、そのまま高温状態となって燃焼する。これを表面燃焼という。
(3)硫黄は、融点が発火点より低いため、融解し、更に蒸発して燃焼する。これを分解燃焼という。
(4)石炭は、熱分解によって生じた可燃性ガスが燃焼する。これを分解燃焼という。
(5)エタノールは、液面から発生した蒸気が燃焼する。これを蒸発燃焼という。
問題17 可燃性液体の通常の燃焼について、次のうち正しいものはどれか。
(1)液体の表面から発生する蒸気が空気と混合して燃焼する。
(2)液体が熱によって分解し、その際に発生する可燃性ガスが燃焼する。
(3)液体が蒸発しないで、液体そのものが空気と接触しながら燃焼する。
(4)液体の内部で燃焼が起こり、その燃焼生成物が炎となって液面上に現れる。
(5)液体の内部に空気を吸収しながら燃焼する。
問題18 消火方法とその主な消火効果との組合せとして、次のうち正しいものはどれか。
(1)容器内の灯油が燃えていたので、強化液消火器で消した。→除去効果
(2)少量のガソリンが燃えていたので、二酸化炭素消火器で消した。→窒息効果
(3)容器内の軽油が燃えていたので、ハロゲン化物消火器で消した。→冷却効果
(4)天ぷら鍋の油が燃えていたので、粉末消火器で消した。→冷却効果
(5)油の染み込んだ布が燃えていたので、乾燥砂で覆って消した。→抑制(負触媒)効果
解答(2)
(1)強化液消火器は、冷却効果と抑制効果がある。
(2)二酸化炭素消火器は、窒息効果と冷却効果がある。
(3)ハロゲン化物消火器は、抑制効果と窒息効果がある。
(4)粉末消火器は、抑制効果と窒息効果がある。
(5)乾燥砂で覆うことで酸素の供給を絶つことになるため、窒息効果となる。
問題19 静電気に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。
(1)静電気は、固体、気体、液体のいずれも発生する。
(2)静電気の帯電量は、物質の絶縁抵抗が大きいものほど多い。
(3)2種の電気の不導体を互いに摩擦すると、一方が正、他方が負に帯電する。
(4)ガソリン等の液体がパイプやホースの中を流れるときは、静電気が発生しにくい。
(5)静電気の放電火花は、可燃性ガスや粉じんがあるところでは、点火源となり得る。
問題20 熱伝導率がもっとも小さいものは次のうちどれか。
(1)銅
(2)木材
(3)空気
(4)水
(5)コンクリート
解答(3)
熱伝導率は気体(小)→個体(中)→液体(大)の順に大きくなるので空気が一番小さいです。
問題21 次のうち化学変化でないものはどれか。
(1)鉄が酸化して錆びる
(2)水が分解して酸素と水素になる
(3)ガソリンが燃焼して二酸化炭素と水蒸気が発生する
(4)木炭が燃えて灰になる
(5)ドライアイスが昇華して二酸化炭素になる
問題22 次の物質のうち、化合物でないものはどれか。
(1)二酸化炭素
(2)水
(3)ガソリン
(4)食塩
(5)エタノール
問題23 次の(A)と(B)の熱化学方程式が導かれる、C+O₂→CO₂の反応熱として正しいものはどれか。
(A)C+1/2O₂=CO+111kj
(B)CO+1/2O₂=CO₂+284kj
(1)395kjの発熱
(2)568kjの発熱
(3)346kjの発熱
(4)173kjの吸熱
(5)221kjの吸熱
解答(1)
(A)1molの炭素(C)が不完全燃焼して1molの一酸化炭素(CO)を生成するときの生成熱は111kJ/molです。
(B)1molの一酸化炭素(CO)が完全燃焼して1molの二酸化炭素(CO₂)を生成するときの燃焼熱は283kJ/molです。
(A)と(B)から、1molの炭素(C)から1molの二酸化炭素(CO₂)に変化する際は111kj+284kj=395kjの熱が発生する。
問題24 有機化合物の特性として正しいものはどれか。
(1)無機化合物と比べると有機化合物の種類は少ない。
(2)有機化合物は水に溶けやすい。
(3)有機化合物は無機化合物と比べて融点が高いものが多い。
(4)有機化合物は可燃性物質が多い。
(5)有機化合物は有機溶剤に溶けにくい。
解答(4)
(1)無機化合物の種類が約5、6万種類に対して、有機化合物は約2000万種類あります。
(2)有機化合物は水に溶けにくいです。
(3)有機化合物は無機化合物に比べて融点が低いものが多いです。
(5)有機化合物は有機溶剤に溶けやすいです。
問題25 次の文章の( )内のA〜Dに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものはどれか。
「水酸化ナトリウムは塩基であり、水溶液のpHは7より(A)。また塩酸は酸であり、pHは7より(B)。水酸化ナトリウムと塩基を反応させると水と食塩ができるが、この反応を(C)という。」
(1)A大きい B小さい C中和
(2)A小さい B大きい C中和
(3)A大きい B小さい C酸化
(4)A小さい B大きい C酸化
(5)A大きい B小さい C還元
危険物の性質ならびにその火災予防および消火の方法(10問)
問題26 第1類から第6類の危険物の性状について、正しいものはどれか。
(1)還元性の固体は自身が燃えやすく、比重は1より大きい物が多い第4類危険物である。
(2)危険物には引火点がないものもある。
(3)すべての危険物は必ず燃焼する。
(4)危険物は1気圧において、常温(20℃)で液体または気体である。
(5)すべての固体の危険物の比重は1より大きい。
解答(2)
(1)還元性の固体は第2類危険物です。第4類危険物は還元性の液体です。
(3)第1類危険物(酸化性固体)と第6類危険物(酸化性液体)は不燃性です。
(4)消防法の定める危険物は固体と液体のみで、気体は含まれません。
(5)固体の危険物の比重は1より大きい物が多いが、そうでないものもあります。
問題27 第4類危険物の性状について誤っているものはどれか。
(1)液体の比重は1より小さいものが多い。
(2)水溶性のものは、水で薄めると引火点が高くなる。
(3)蒸気比重は1より大きく、低所に滞留しやすい。
(4)常温(20℃)で液状のものが多い。
(5)非水溶性のものは、液体を流動、かくはんすることによって静電気が発生、蓄積を予防することができる。
解答(5)
非水溶性のものは、液体を流動、かくはんすることによって静電気が発生し、蓄積しやすくなります。
問題28 第4類危険物の火災における消火方法について、誤っているものはどれか。
(1)ガソリンの火災にハロゲン化物消化器は効果がない。
(2)重油の火災に二酸化炭素消化器は効果がある。
(3)軽油の火災に強化液を棒状放射するのは適切ではない。
(4)酢酸エチルの火災にリン酸塩類等の粉末消火器は効果がある。
(5)ベンゼンの火災に泡消化器は効果がある。
解答(1)
ガソリンに対してハロゲン化物消化器は窒息効果があります。
第4類危険物は油火災に当てはまるので、油火災に対応する消火方法をチェックしておきましょう。
問題29 タンクまたは容器に危険物を収納する場合、可燃性蒸気の発生を防ぐために液面に水を張って貯蔵する危険物はどれか。
(1)ジエチルエーテル
(2)二硫化炭素
(3)アセトアルデヒド
(4)酸化プロピレン
(5)ガソリン
問題30 自動車ガソリンの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)発火点は約300℃である。
(2)燃焼範囲の上限値は5vol%以上である。
(3)非水溶性であり、静電気が発生しやすい。
(4)引火点はー40℃以下である。
(5)蒸気の比重は3〜4である。
解答(2)
ガソリンの燃焼範囲の上限値は7.6vol%です。ガソリンの燃焼範囲は下限値1.4vol%と一緒に1.4〜7.6vol%と覚えておきましょう。
問題31 エタノールの性状について正しいものはどれか。
(1)色は黄色がかっている。
(2)水に溶けにくい。
(3)比重が1より大きく、水より重い。
(4)引火点は11℃であり、灯油や軽油等の第2石油類と比べて低い。
(5)沸点は100℃より高い。
解答(4)
(1)エタノールの色は無色透明です。
(2)エタノールは水溶性で水に溶けます。
(3)エタノールの比重は1より小さく、水より軽いです。
(4)第2石油類の引火点は21℃以上70℃未満でエタノールのほうが低いです。
(5)沸点は64℃で100℃より低いです。
問題32 酢酸の一般的性状について誤っているものはどれか。
(1)腐食性はない。
(2)蒸気は空気より重い。
(3)無色透明である。
(4)水やアルコールによく溶ける。
(5)引火点は常温(20℃)より高い。
問題33 重油の性状について誤っているものはどれか。
(1)日本工業規格では、1種(A重油)、2種(B重油)、3種(C重油)に分類されている。
(2)水に溶けない。
(3)発火点は200℃より高い。
(4)色は褐色または暗褐色の液体である。
(5)水より重い。
問題34 第4石油類の性状について、誤っているものはどれか。
(1)引火点が高く、加熱しない限り引火の危険性は低い。
(2)潤滑油や可塑剤として使用されるものが多い。
(3)水に溶けず粘度が高い。
(4)揮発性が高く、蒸発しやすい。
(5)引火した場合、水を棒状放射するのは危険なので霧状で注水する。
解答(5)
第4石油類は火災となった場合、液温が高くなるので水をかけると水蒸気爆発が起こるおそれがあります。窒息消火が基本です。
問題35 動植物油類の一般的性状について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)動植物油類は1気圧において引火点が250℃以上のものを指す。
(2)燃焼しているものを水で消火しようとすると油が飛散して危険。
(3)乾性油が布に染み込んでいる場合、熱が蓄積されて自然発火することがある。
(4)水より軽い。
(5)水に溶けない。